国宝を観る

国の宝を観賞していくサイト

国宝を楽しむため、いろいろ書いています。 勉強不足でも観れば分かる。それが国宝だ。

本堂 三重塔 常楽寺

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穏やかな秋である。
感染症で市中は騒がしいが、山々は季節の移り変わりを例年通り進めている。

昔から滋賀の湖東三山の寺院巡りは有名で、国宝では西明寺の本堂と三重塔、金剛輪寺の本堂があり、以前に訪れたことがあった。この知名度のある湖東にあやかる形で、国宝所有力寺院3寺が結成したユニット、湖南三山が今年結成15周年を迎え、紅葉に合わせた特別イベントを11月30日まで開催していたので訪れた。

これまで一度も乗ったことのない路線、JR草津線石部駅まで行く。そこから1時間に1本ぐらいのバスで、常楽寺へ向かう。バス停は西寺で、常楽寺が西、長寿寺が東となっているようだ。バス停から歩いてすぐの場所に常楽寺の広い駐車場があり、その奥がお寺の入口となっている。駅でもらった紅葉めぐりのパンフレットに入山割引券300円分がついていたので、使用して参拝する。なお、他の長寿寺と善水寺では模擬店が出ており、そこには臨時の観光案内があり、そこでパンフレットがもらえるのでそのたびに割引券が利用できる。普段より格安で参拝できるまたとない機会である。

入山料を払うと地元の湖南で使用できるクーポン券1000円分がついてきた。GOTOトラベルならぬGOTO湖南はパンフ割使用後でももらえるので、600円の拝観料で1300円のバック及び割り引きとなり、もはや「鳥貴の錬金術」を超える還元となっていた。それが三山すべてで適用されるのだから回れば回るほどお得になる。

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常楽寺の国宝は本堂と三重塔。残念ながら三重塔の内部公開はなかったが、本堂の公開があった。ご本尊は千手観音だったが1360年の火災で焼失、眷属の28部衆と風神雷神のみ難を逃れた。ただ、1981年に3体の盗難があり、1体は戻ってきたが風神と摩喉羅迦王は行方不明のままだ。それ以来、一般公開されなくなったが、湖南三山結成とともに内陣の公開を復活させた。

さて、国宝の本堂はご本尊を失った火災ののち、再建されたものが現在まで受け継がれている。建物は入母屋造で桧皮葺の雄大な様式美を体現しているものの、近年はなかなか修復まで手が回らないようで屋根の傷みが目立っている。そして、三重塔は他の国宝塔に比べると胴回りが太く見える。重厚感のある造りに思えた。境内には簡易西国三十三観音巡りができる石造達が点在しているので、軽いハイキング気分で巡礼できる。紅葉のとても綺麗な寺院なので参拝者はひっきりなしに来ていたが、密になることはなく、快適なお参りとなった。

国宝は2017年10月3日~11月26日が会期で無事終了した。 この展示会に出ていない800件以上の品々も見ていきたい。