国宝を観る

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国宝を楽しむため、いろいろ書いています。 勉強不足でも観れば分かる。それが国宝だ。

仏殿、法堂、山門 瑞龍寺

高岡市の中心部へ戻って歩いて瑞龍寺へ行く。駅からは十数分と意外と近かった。

この寺院はシンメトリーな伽藍配置が俯瞰せずとも見て取れる。山門と仏殿、法堂が一直線に並ぶ。仏殿を真ん中から少し法堂よりに配置し、山門と法堂をつなぐ回廊で仏殿を囲む。この囲まれた中の部分は仏殿をつなぐ道以外がきれいな芝で覆われている。禅寺だと枯山水が多いのだが、美しい緑も魅力的。夏場だと手入れがとても大変だろう。これが冬場だと雪化粧になるので、季節で違いが楽しめるのもよい。

写真にもある山門は2階建てで、上層と下層の境にも軒がある二重門。屋根は入母屋造、杮葺き。竣工は1820年と国宝にあっては新しい方だが、火災にあったため1746年の火災時の元形に合わせて作られた。仏殿は1659年の竣工、法堂が1655年の建立と江戸時代初期に作られた。

瑞龍の名は加賀藩初代藩主・前田利長法名に因んでつけられている。利長は隠居後、富山城へ転居したが、火災にあって高岡に移り亡くなった。加賀藩主2代利常は利長の菩提寺として、織田信長・信忠らの追善のため金沢に創建した宝円寺を高岡に移した。そして、名を改めて初代藩主を弔う寺院となったのが瑞龍寺である。

加賀百万石の祖としての威厳ある禅寺様式に仕上げている。そして、徳川将軍家に遠慮してか派手さはなく、質実剛健な建物となっている。前田家と言えば加賀・金沢のイメージが強いが越中も前田藩だった。北陸新幹線で金沢と高岡は一駅なので、前田家の遺構を巡る旅が気軽に楽しめる。

国宝拝観者たちの夢、千件越えをいつの間にか達成した。 毎年、国宝指定数が増えているので、容易にはなってきているものの、一つの目標が完結した。 次の1100件は果てしなく遠いので、1050件を一区切りにしよう。