国宝を観る

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国宝を楽しむため、いろいろ書いています。 勉強不足でも観れば分かる。それが国宝だ。

太刀 銘国宗 ふくやま美術館

ふくやま美術館に久しぶりに訪れるとふくやま書道美術館という見慣れない看板があった。以前は近くの商業施設に入っていたが、ビルの営業終了にともないふくやま美術館の2階に移ったようだ。明・清時代の書画や文房四宝などを展示しており、同館の展示の幅を広げている。ただ、元々は別の展示施設なので仕方がないが、共通割があるものの別料金なのが懐に優しくない。ただこれで、書の大型特別企画展ができそうなので、ぜひ企画していほしい。

さて、国宗の国宝指定は4口。鎌倉時代中期の備前国の刀工で、京都を経て鎌倉に定住した。この鎌倉行きは80才を過ぎた1261年に、時の執権であった北条時頼によって呼び出されたそうで、当代随一の刀工だったことが分かる。

国宗は国真の三男ということで、備前三郎国宗とも言われる。鎌倉で新藤五国光に技法を伝授したと言われている。鎌倉のある相模国、相州刀工の基礎を築いた刀工として、力強さがひしひしと伝わる作品である。

国宝拝観者たちの夢、それは千件越え。 毎年、国宝指定数が増えているので、容易にはなってきているものの、一つの目標である。 900件を超えた辺りから新規の拝見ペースが落ちているが、果たしていつ達成なるか。