国宝を観る

国の宝を観賞していくサイト

国宝を楽しむため、いろいろ書いています。 勉強不足でも観れば分かる。それが国宝だ。

本堂 長弓寺

奈良市内には目移りするぐらい国宝がたくさんあり、多くの観光客や修学旅行生が来る。斑鳩の地や明日香も人気のスポットで、コロナが小康状態となった今を狙って、久方ぶりの観光を楽しむ。

大阪と奈良の境界にある生駒市は大阪への通勤を念頭にベットタウンとなっている。起伏のある山中にも宅地開発が進められており、家に帰るまでハイキングするぐらいの一戸建ても多くみられる。

そんな住宅に浸食されつつある生駒にも国宝の建物がある。長弓寺は学研北生駒駅から歩いて15分ぐらいで着く。県道7号線沿いを行き、鳥居が見えたら山の方へ。山へ入ると綺麗に清掃されて気持ちよい参道を歩く。歩いてすぐに寺院の全体を見上げることができる。山並みを利用して造られているので、階段を登る。その左右に塔頭寺院を配置し、一番奥に本堂がある。本堂は国宝指定を受けている。

堂内から1279年の墨書が見つかり、その時に造られた建物である。東大寺資材帳に安徳天皇の代に火災があったと記録があるためだ。建てられた時期が蒙古の来襲があったことから、寄進が意の如く集まらず約60年間、素屋根であったそうだ。悲運と言うほかない。その後、檜の皮で葺かた屋根が出来て完成となった。建物は入母屋造で、組物の簡素な点を彫刻入りのかえる股の意匠でおぎなっている。鎌倉時代密教仏堂の代表作となっている。

摂津と大和の国境にあるため、応仁の乱で西軍だった山名宗全軍の落人が重宝を破壊したり、織田信長には寺領を没収されり、戦国時代の権力者に翻弄された。その戦火に耐え、時代を見続けた本堂は国の宝に相応しい。

 

 

 

国宝拝観者たちの夢、千件越えをいつの間にか達成した。 毎年、国宝指定数が増えているので、容易にはなってきているものの、一つの目標が完結した。 次の1100件は果てしなく遠いので、1050件を一区切りにしよう。