山腹に建てられたお寺。入り口から軽い山登りをしないと本堂にはたどり着かない。山城的な要素があるため、山門と本堂の距離があまりないため、写真のようなアングルになってしまった。
本堂までの道中、道の端々に地蔵が建てられていた。風車を持った地蔵は風が吹くととても絵になる。ただ、夜にはこの道を登るには相当の勇気が必要だ。足元に大量の地蔵石像が建っている風景は昼の日中でも影で暗くなっただけで異様な雰囲気を感じてしまう。
さて、本坊にある庭園は入り口近くにあり、まさに寺院とは離れとなっている。池泉式庭園で綺麗に手入れされた中に、ぽつぽつと花が咲いて彩を添えていた。3つの庭園で構成され、時代ごとに分かれている。
なお、国宝がない百済寺だが、信長によって焼き討ちに合い建物は全焼した。その後、天海の弟子の塔頭寺院となり再建された。コの字型に構えた建物の真ん中に池があり、山奥なのに水の豊富な場所であることを誇示しているようだった。また、人懐っこい猫がとても印象的だった。