国宝を観る

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国宝を楽しむため、いろいろ書いています。 勉強不足でも観れば分かる。それが国宝だ。

三重塔 浄瑠璃寺

浄土式庭園の此岸にあたる場所にあるのが三重塔。ここには薬師如来が祀られている。

もともとは京都の一条大宮にあったものを1178年に移築した。なかには秘仏薬師如来像を安置し、十六羅漢の障壁画が描かれている。

本堂が池と同じ高さに建てられているのに対して、三重塔は一段高い位置に建っている。そのため、全体を俯瞰で観ることが出来、あの世を見渡せる演出となっている。近世の高層建築物である塔に登ることはできないが、ここを造営した貴族たちは現代でいうスカイツリーや東京タワーから望む眺望を楽しむのと同じだったに違いない。まさに浄土をテーマパーク化した寺院である。

さて、浄土式庭園の傑作だと思う浄瑠璃寺だが、辺鄙な場所にあるのが難点。行くのに半日はかかる。(造営された平安時代に比べると行きやすいと思うが)この庭園形式を楽しむみ、かつ巨大化した庭がある。東京の六義園だ。国宝好きには東洋文庫の近くで共通チケットも発売されている、あの庭園である。もちろん、本堂や三重塔、九体阿弥陀坐像はないが、真ん中に池があり、入り口近くが水面と同じ高さ、奥の対岸は小高くなっている点が似ており、浄瑠璃寺に比べてかなり広く造られている。都内の一等地で浄土式庭園が味わえる素晴らしい場所である。

東博の国宝が2022年10月18日〜12月11日に開催決定。 東博150周年の展示会が無事開催されることと観に行くことができますように。 (できれば展示替えを少なくしてほしい)