奈良博三昧は写真撮影がOKだった。展示会を振り返るために図録を買えばいいのだが、自分で撮った写真も思い入れがあって見ていて楽しめる。
あと、自分で撮れることから図録にはない、色々な角度からの写真撮影ができる。普段は見ることすら難しい仏像の背後も陳列形式によっては可能だ。奈良博唯一の国宝彫刻である木造薬師如来坐像も色々な角度から激写した。
案外、人気が高くなかったのでバシャバシャ撮れたが、キービジュアルに採用された伽藍神立像がその後ろに控えていたためかもしれない。動きのない薬師如来より躍動感あふれる伽藍神の方が”映える”写真が撮れるためだ。祈りの場では静的な仏像がよいのだが、展示会だと動的な方が好まれる。慶派の仏像などはまさにそうで、展示会に出ていれば必ず注目を集めて人だかりが出来ている。動的仏像展があれば人気がでる企画になりそうだ。