国宝を観る

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国宝を楽しむため、いろいろ書いています。 勉強不足でも観れば分かる。それが国宝だ。

木造薬師如来立像 、木造伝衆宝王菩薩立像 、木造伝獅子吼菩薩立像  唐招提寺

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唐招提寺の新宝蔵は奈良時代から室町時代にかけての寺宝が展示されている。そのほとんどが重要文化財である。この重文から令和元年に国宝へと指定替えを受けたのが奈良時代制作の木造立像たちである。

平安仏像でもなかなかお目に掛かれないが、奈良時代ならより貴重である。榧材の一木造りで、鑑真和上に随行してきた彫刻士が直接または間接的に製作に関わったもので、日本の木彫の原点となる作品である。唐招提寺の国宝指定の立像たちは完ぺきではなく、欠けている部分が多い。文化的美より歴史的価値が高い仏像としての評価が国宝へと押し上げた。

国宝拝観者たちの夢、それは千件越え。 毎年、国宝指定数が増えているので、容易にはなってきているものの、一つの目標である。 900件を超えた辺りから新規の拝見ペースが落ちているが、果たしていつ達成なるか。