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鑑真和上坐像

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鑑真和上坐像は亡くなられた6月6日と前後の5日・7日のみに公開されるレア国宝彫刻である。京博へ出かけられていたが、この開山忌には唐招提寺に戻っておられた。

ただ、京博への出張が実現した一つの要因は御影堂の改修工事があったからだ。工事中のお堂内に安置することは難しいので、一時的に移したのが京博だった。そして、まだ工事が続いているので、今回の開山忌は新宝蔵での公開となった。

入り口から左回りに見学するルートだったが、その最後(入り口からは右側)に奥まった部屋を準備して鎮座していた。博物館で見た雰囲気とは違い、背後に華やかな障子絵を配していた。東山魁夷の風景画(神戸市立博物館で大公開していた)で、御影堂と同じ雰囲気を作っている。鎮座した像の前には簡易な祭壇があり、じっくりと拝むことも可能で、毎年、この日を楽しみにしている人々のために工夫がされていた。

さて、気になったのが鑑真和上坐像の横に老人の写真が2名飾られていた。一人は東山魁夷なのだろうが、もう一人は平山郁夫?だったのかもしれない。次の人が待っていたのでじっくり見ることができなかったが、キャプションを見逃したかもしれない。次回は御影堂でじっくり拝見したい。

国宝拝観者たちの夢、それは千件越え。 毎年、国宝指定数が増えているので、容易にはなってきているものの、一つの目標である。 900件を超えた辺りから新規の拝見ペースが落ちているが、果たしていつ達成なるか。