国宝を観る

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国宝を楽しむため、いろいろ書いています。 勉強不足でも観れば分かる。それが国宝だ。

俊乗坊重源上人坐像

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働き者の俊乗坊重源上人は今年も12月16日の御開帳があった。同上人は7月5日にも公開があり、展示会があれば地方遠征にも度々連れ回されている像である。

しわだらけのよぼよぼのお爺さんに見える坐像だが、全身からは力強さがにじみ出てオーラを感じる。平家による南都焼き討ちで荒廃した東大寺を再興した中興の祖にふさわしい出来栄えである。

堂内はコロナ対策からあまり人数を入れない様にしていた。そのため、間近でじっくりご尊顔を拝謁できた。特別展ではどうしても陳列しているだけなので彫像感が強いが、堂内の厨子に鎮座していることでリアル感が増し、今にも動き出しそうだった。

 

国宝拝観者たちの夢、それは千件越え。 毎年、国宝指定数が増えているので、容易にはなってきているものの、一つの目標である。 900件を超えた辺りから新規の拝見ペースが落ちているが、果たしていつ達成なるか。