東京遷都で平安以来の貴族たちは天皇とともに江戸へと下った。その中で、京を任されたのが冷泉家。いまでも京都御所の北側にある同志社の校舎に囲まれるように冷泉家の敷地が残っている。春秋の京都特別公開などの企画で一般公開されることがあり、歴史的な日本の邸宅が見ることができる。
さて、貴族(華族)たちが東京に移ったことが不幸にも東京大空襲などで歴史的美術品や書類などを失う結果となった。
京都の留守を預かる冷泉家には明月記をはじめ、代々伝わる書類などがきっちりと残されることとなった。人目につくことのなかった家宝が、国宝として文化財として保護対象になることで一個人では難しかった修復費用の捻出など歴史をつなぐ取り組みが進むようになった。その一端として各展示会で見ることができる。
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