国宝を観る

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国宝を楽しむため、いろいろ書いています。 勉強不足でも観れば分かる。それが国宝だ。

浮線綾螺鈿蒔絵手箱 サントリー美術館

2007年に開業した東京ミッドタウン。このほど中に入っているサントリー美術館がリニューアル工事で一時休館となっている。つい最近にオープンしたと思っていたが、13年も経っていたとは。時の流れは非情である。

さて、美術館は5月13日にリニューアルを終えて再開するのだが、その目玉はサントリー美術館が所有する唯一の国宝・浮線綾螺鈿蒔絵手箱である。

蒔絵手箱は2年前の同時期に修繕を終えてお披露目展が開催されたので見に行った。その時の展示は玉手箱がテーマで平安美術工芸品を集めた内容は竜宮城に来た雰囲気を醸し出していた。中世の貴族が保有していたお宝が一堂に会した展示は余りなく、絶景を味わうことができた。浮線綾螺鈿蒔絵手箱は単独の1室が設けられ、じっくりと鑑賞できるように配慮されていた。見るからに美しい箱に詰め込むものも相当な工芸品でなければ釣り合わないので、貴族の見栄の世界の代物だろう。

さて、リニューアル第1弾展は「生活の中の美」をテーマにサントリー美術館保有する品々が展示されることだろう。

国宝拝観者たちの夢、それは千件越え。 毎年、国宝指定数が増えているので、容易にはなってきているものの、一つの目標である。 900件を超えた辺りから新規の拝見ペースが落ちているが、果たしていつ達成なるか。