御堂関白日記は藤原道長本人直筆として知られ、直筆日記では世界最古である。日記なので写経のように専門家が執筆した美しい字ではなく、個性的な文字で書かれている。他人に見せるために書いたのではなく、後世の子孫たちの参考になればと書き綴った。必要ならばいずれは清書され、不要ならば破棄されると思っていたのだろう。それが長期間政権の中枢にいて長生きだったこともあり、膨大な量となり子孫たちは整理をあきらめ、現在に至った。未来人の我々にとっては貴重な資料ではあるが、藤原道長は千年近く後に読まれることを望んでいるのだろうか。
レア ★☆☆
観たい ★☆☆