国宝を観る

国の宝を観賞していくサイト

国宝を楽しむため、いろいろ書いています。 勉強不足でも観れば分かる。それが国宝だ。

【東洋文庫】史記 夏本紀第二

f:id:kokuhou:20180321202102j:plain

三菱財閥の美術館では、これまで丸の内の三菱一号館美術館二子玉川静嘉堂文庫美術館に行ったことがあった。そして今回、初めて東洋文庫に行った。

他の二館と違って、目を引く特別企画展が行われることは少なく、なかなか興味を持てなかった。そうこう言っている内に年月が過ぎてきたので、思い切って訪問することにした。企画展の内容はハワイ。常夏のリゾート地の歴史を蔵書で辿る内容となっている。まずは行って1階部分に若干の企画にあった展示が陳列されている。そして、2階へ移動すると、写真でよく見る蔵書の壁が眼前に現れる。本好きなら何時間でも居られる空間ではあるが、残念なことに蔵書に触ることができない。もちろん、読むこともできないのであくまでも雰囲気を味わうのみだった。

さて、東洋文庫は珍しい書跡を多くもっていて、国宝のものもある。その一部を企画展に合わせて展示している。今回の展示会では史記の夏本が展示されていた。史記は中国の歴史書で、鳥獣戯画でお馴染みの京都栂野の高山寺が保管していたのものだそうだ。続いてハワイ展の陳列が再開する。施設全体が蔵書の保管・研究のために作られたこともあり、展示に割くスペースは広くないので若干物足りない気持ちで見終えた。

国宝拝観者たちの夢、それは千件越え。 毎年、国宝指定数が増えているので、容易にはなってきているものの、一つの目標である。 900件を超えた辺りから新規の拝見ペースが落ちているが、果たしていつ達成なるか。