国宝を観る

国の宝を観賞していくサイト

国宝を楽しむため、いろいろ書いています。 勉強不足でも観れば分かる。それが国宝だ。

真言七祖像 恵果 教王護国寺

展示会で人が混雑する法則として、

・(ボトルネックとなりやすい)入り口近く

・キービジュアルになっている目玉展示品

・誰もが知る有名で見栄えのする展示品

・音声ガイドの展示品

・小さな展示品

(・導線が悪い)

などがある。

国宝かどうかは二の次で、人が集まる展示の法則にたまたま国宝が当てはまることが多い。

前期・後期で入れ替えのあった真言七祖像は前期の不空はまだしも、恵果はほぼ独り占めできる状態であった。教王護国寺にとっては真言七祖像はとても大切な寺宝である。ただ、経年劣化に寄ってかなり傷みが激しい。恵果にいたっては姿がわかる程度で、顔などは見えない。恵果が空海密教を教えた師匠であるため多くの機会で使われた結果ではあるが、展示品のひとつとしてはインパクトが薄い。見栄えのするものでもないので、素通りされている。曼荼羅を再現した東新館で展示されていたら、もっと見られていたと思うが、他の展示物に埋没していた。その分、しっかりと見ることが出来た。

国宝拝観者たちの夢、千件越えをいつの間にか達成した。 毎年、国宝指定数が増えているので、容易にはなってきているものの、一つの目標が完結した。 次の1100件は果てしなく遠いので、1050件を一区切りにしよう。