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【超国宝】彫刻(予想・祖師や高僧と神像編)

2025年4月19日〜6月15日に奈良国立博物館で開催される「超 国宝 -祈りのかがやき-」の祈りの部分が強調される祖師と高僧像。そして日本古来からの神像の出品を予想する。

●祖師や高僧

・祖師や高僧像はあまり公開していないものが多い。その中で岡寺の義淵僧正坐像は奈良博でよく公開されているので、展示される確率は高い。

興福寺東金堂の維摩居士坐像は五重塔改修工事の影響で東金堂が閉鎖されているので、超国宝展での展示は可能。法華寺維摩居士坐像とセットで展示もありかも(おじいちゃんが2人並ぶだけなので派手さは全くない)。

興福寺北円堂の無著・世親菩薩立像は運慶作なので、展示してほしいが北円堂の春公開時期に重なるため微妙。

法隆寺五重塔に安置されている塔本四面具(塔本塑像)は祈りに通じる分かりやすい作品なので展示してほしい。できれば絵因果経と並べて見てみたい。

●神像

・仏教は外来の祈りなので、国産の祈りも重要。とは言うものの国宝の神像はそれほど多くない。

・出るとすれば薬師寺の僧形八幡神神功皇后・仲津姫命坐像だろう。

・ほかは出品されるとすれば、熊野速玉大社のものだが、和歌山県立博物館で長期で開催中の「聖地巡礼 ―熊野と高野―」第4期に出品予定なので、期間が短いのがネックとなるかも。

・個人的には園城寺新羅明神像が(短期間となるだろうが)出品を期待。

 

国宝の彫刻類はすべて祈りに関するものばかり。国宝彫刻の一覧を見ると鎌倉時代までに作られたもので構成されているので、個人の趣味性が高い作品はない。

東博高村光雲の老猿を見ると国宝でもおかしくないと思うが、時代を経ていない新参者が選ばれるのはまだまだ先のことと改めて認識した。

国宝拝観者たちの夢、千件越えをいつの間にか達成した。 毎年、国宝指定数が増えているので、容易にはなってきているものの、一つの目標が完結した。 次の1100件は果てしなく遠いので、1050件を一区切りにしよう。