国宝を観る

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国宝を楽しむため、いろいろ書いています。 勉強不足でも観れば分かる。それが国宝だ。

菩薩処胎経巻第二 知恩院

日中の書の名品と題された企画展だが、すでに中国では失われてしまい日本に伝来した古写経によってのみ知ることが出来るものがある。知恩院の菩薩処胎経はすでに大陸では失われた経典で、奥書に西魏大統16年(550年)と記されていることから、伝来してきた裏付けとなっている。石碑以外で西魏の時代の書体を伝える唯一のものもある。また、出土品以外で制作年が分かり人の手で伝えられた書物では国内最古のものである。内容は釈迦が亡くなった時に、母親の胎内で説法したものだそう。空想奇天烈摩訶不思議な経典のため失われたのかもしれない。

国宝拝観者たちの夢、それは千件越え。 毎年、国宝指定数が増えているので、容易にはなってきているものの、一つの目標である。 900件を超えた辺りから新規の拝見ペースが落ちているが、果たしていつ達成なるか。