国宝を観る

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国宝を楽しむため、いろいろ書いています。 勉強不足でも観れば分かる。それが国宝だ。

奈良県藤ノ木古墳出土品 文化庁

奈良県藤ノ木古墳出土品は文化庁所蔵で奈良県橿原考古学研究所附属博物館が保管する文化財である。この古墳は斑鳩町にあり、法隆寺から350メートルほどしか離れていない場所にある。法隆寺はもともと聖徳太子が住んでいたとされる場所なので、人々の往来は多かったことだろう。にもかかわらず、盗掘にも合わないで残っていたのは奇跡的である。法隆寺に伝わる文書では、少なくとも平安時代末期ごろ以降は古墳の南隣に堂宇が建てられて、被葬者を供養するとともに大切に守られてきたようだ。

未盗掘の横穴式石室からは副葬品として金銅製の馬具や装身具類、刀剣類などが見つかっている。古墳の規模から大王クラスではないが、石製の装身具が全くないことから位の高い人が埋葬されていたと分かる。発見された装身具は細やかなデザインが見て取れるぐらい壊れずに残っていて、古代の職人たちのレベルの高さが見て取れる。古代の政治の中心地での発見と共に、レベルの高い副葬品が埋葬儀礼を解明につながっている。

www.town.ikaruga.nara.jp

国宝拝観者たちの夢、千件越えをいつの間にか達成した。 毎年、国宝指定数が増えているので、容易にはなってきているものの、一つの目標が完結した。 次の1100件は果てしなく遠いので、1050件を一区切りにしよう。