国宝を観る

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国宝を楽しむため、いろいろ書いています。 勉強不足でも観れば分かる。それが国宝だ。

智証大師坐像(中尊大師)

大師の忌日に当たる10月29日に行われる智証大師御祥忌法要に行ってみた。2年前のコロナ禍で初めていったが、声明が寺内に響き渡る厳かな感じが印象に残っていた。

今回は参加者も多く。檀家さんが周りを囲んで、お経が読まれる。10時から開始される法要は約1時間弱。これが終わると奥の唐院に鎮座している智証大師坐像の御開扉を見ることが出来る。昨年秋から今年の春先にかけて伝教大師の大遠忌1200年の記念イベントとして、東京・九州・京都の国立博物館天台宗関連の一大展示会を開催していた。智証大師坐像(中尊大師)は九州まで出張してお勤め。半年の休憩の後に今回のお出ましとなった。

唐院内にはたくさんのお供え物が並んでいた。厨子は真ん中の中尊大師のみが開扉していた。なんとなく伝教大師1200年大遠忌記念を無事終え、安堵の表情だった。あたたかな陽気のなかに、時折吹く風が冷たく秋と冬の狭間を感じる、大師の忌日であった。

国宝拝観者たちの夢、それは千件越え。 毎年、国宝指定数が増えているので、容易にはなってきているものの、一つの目標である。 900件を超えた辺りから新規の拝見ペースが落ちているが、果たしていつ達成なるか。