国宝を観る

国の宝を観賞していくサイト

国宝を楽しむため、いろいろ書いています。 勉強不足でも観れば分かる。それが国宝だ。

本坊経庫 東大寺

毎年5月2日、東大寺では聖武天皇祭が南大門横の天皇殿で行われる。聖武天皇は国分・国分尼寺建立の詔を発して、仏教を全国に広めた。その総本山、元締めとして東大寺の元となる寺院を昇格させ、その地にる盧舎那大仏造立を造営させた。東大寺を全国区いや全世界区にまで広める名前変更と大仏建立を行った大恩人の祭りである。

この時、普段は解放されない天皇殿のある本坊敷地内に入れる。そして、その中にある国宝の本坊経庫も観ることが出来る。経庫は校倉造りで、正倉院のものとそっくり。もちろん中に入ることはできないが、古さは伝わってくる。南大門の横にあるということは平家による南都焼き討ちにあったのかと一瞬考えたが、江戸時代に当場所に移設された。もとは油倉で手向山神社の同型の倉と並んでいたそうだ。移設された方は国宝で、当地に残ったものは重要文化財。貴重なものには変わりはないが、公開日が限られている分、国宝の経庫のほうが貴重に思える。

国宝拝観者たちの夢、それは千件越え。 毎年、国宝指定数が増えているので、容易にはなってきているものの、一つの目標である。 900件を超えた辺りから新規の拝見ペースが落ちているが、果たしていつ達成なるか。