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【きのくにの名品】熊野速玉大神坐像・夫須美大神坐像・国常立命坐像・家津御子大神坐像 熊野速玉大社

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和歌山では文化祭りが絶賛開催されている。その催し物に合わせて、和歌山県立博物館できのくの名品展が企画されていたので、見に行った。

紀州は全国6位の国宝保有県である。県内に高野山があることが大きい。しかし、霊宝館100周年記念で大半の国宝が登場した。なので、高野山からは点数の多い続宝簡集と又続宝簡集の中から出品されていた。

今展示会の目玉は熊野速玉大社の坐像たちだ。国宝指定の神像は薬師寺の木造僧形八幡神神功皇后・仲津姫命坐像がある。熊野速玉大神坐像たちはそれよりも大きくすべて1メートル近くの高さがあった。熊野速玉大神坐像はメインビジュアルにも採用されている凛々しいお姿。父性を感じるがっちりとしていた。一方で夫須美大神坐像は丸みを帯びたフォルムで母性を象徴する造りだった。国常立命坐像は痛々しく劣化している部分があり引き裂かれた木がむき出しになっていた。家津御子大神坐像は最近見た国宝の聖徳太子像を彷彿とさせる若々しく凛々しいお顔立ちであった。

 

国宝拝観者たちの夢、それは千件越え。 毎年、国宝指定数が増えているので、容易にはなってきているものの、一つの目標である。 900件を超えた辺りから新規の拝見ペースが落ちているが、果たしていつ達成なるか。