霊宝館で鎌倉殿の十三人に合わせた展示が開催されていたが、鎌倉殿との縁深い国宝が特別に御開帳していた。
高野山の国宝建築物は金剛峯寺の不動堂と金剛三昧院多宝塔だ。多宝塔は高野山に現存する最古の木造建築物で、高野山の標高が高いため落雷があったり、修行僧たちの失火が多く創建当時の建物は少ない。
この多宝塔は北条政子が夫の源頼朝の逝去に伴い創建したもので、鎌倉殿そのものと言っても過言ではない。なので、大河ドラマの放送を記念して、普段は非公開の内部を土日祝に限り御開帳している。内部には五智如来坐像が安置され、普段は扉を開いていないため美しい姿を見ることが出来る。
金剛三昧院は高野山の寺院でも外れにあるため、ここを目指して行かないとたどり着かない。にも関わらずぽつぽつと参拝に来るので、大河効果は大きい。