国宝を観る

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国宝を楽しむため、いろいろ書いています。 勉強不足でも観れば分かる。それが国宝だ。

清水寺 本堂

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国宝建築物で集客力ランキングトップ2は東大寺大仏殿と清水寺本堂だろう。なにせ建物の大きさはトップクラスで、古都を代表するにふさわしい風格がある。さらに、修学旅行の定番となっていることから、集めずして集まる仕組みになっている。むしろ、ここ数年はインバウンドによる訪日外国人が大挙して訪れていたため、人混みを見に行っている感じだった。

そんな中、清水寺は老朽化が進む本堂の改修工事に入った。ちょうどオリンピック2020の開催前で、大挙するであろう観光客を抑制するまでになっていた。改修工事が終りお披露目の頃にはコロナ禍となり旅行客は激減していた。昨年の「今年の漢字発表会」では真新しい本堂をバックにしていた。

葺き替えられた檜皮の屋根と美しい紅葉のコントラストを見たいと思い、清水へと行く。緊急事態宣言が解除され、ある程度は人込みを覚悟していたが、修学旅行生が何組も来ていてびっくり。マスクはしているものの、ザ・修学旅行はニューノーマル時代も健在だった。あと、外国人ではよく見かけた着物での京都観光が、小集団の女子大生?たちのコスプレ姿を何組も目撃した。男性陣も数組みかけたがインスタ映え目的で着ているようで、嵐山方面と東山方面では慣れない和装集団が復活していた。

清水寺本堂内は以前と変わらずだが、あまり滞留し続ける人はいなかった。特に舞台では写真を撮って風景を見終えるとすぐに立ち去っていた。接触を控える雰囲気があるためか、舞台から落とすポーズでおどけて遊ぶ学生が皆無で、こちらはニューノーマルが誕生していた。

新たな清水寺本堂は離れた場所から見なければならない。美しくなった屋根は京都の名所にふさわしい出来栄えで、紅葉の雲海に浮かび建つ景色は絶景である。紅葉の見ごろはもう少し後なので、清水寺に関してかつての賑わいを取り戻すことができそうだ。

 

国宝拝観者たちの夢、それは千件越え。 毎年、国宝指定数が増えているので、容易にはなってきているものの、一つの目標である。 900件を超えた辺りから新規の拝見ペースが落ちているが、果たしていつ達成なるか。