国宝を観る

国の宝を観賞していくサイト

国宝を楽しむため、いろいろ書いています。 勉強不足でも観れば分かる。それが国宝だ。

東博150周年

2022年、東京国立博物館は創立150周年となる。それを記念したイベントを年度内通じて行うと発表があった。中でも10月18日~12月11日まで開催予定の「国宝 東京国立博物館のすべて」では同館所有の国宝89件がすべて(展示替えあり)展示される。今年は京博で国宝の一挙展示があったが、自館だけでこれだけの規模の国宝展が開催できるのは東博のみ。コロナ禍で美術品の貸し借りが難しい時期であり、各美術館・博物館はコレクション展やこの機会の改装工事に充てるなど、コロナ以前の特別企画展を開催できるまでまだ時間が必要となっている。その最中でのこの大発表だ。

三菱グループ創設150年を記念した展示会が1年遅れで2021年に開催されたが、東博は2022年が開館150年記念となっている。明治の文明開化を経済面で支えた三菱に遅れること2年。廃仏毀釈文化財の破壊や海外流出など、政府として保護する場所として東博が誕生した。それから明治・大正・昭和・平成・令和と連綿と受け継ぎながら、高価で手が出せない貴重な文化財を国のバックアップをもとに蒐集した。その珠玉のお宝たちが一気に見ることができる。

これを観ずして国宝好きを名乗れない。

なお、未来の国宝という企画もあるとか。こちらは東博所有で有名だけと指定されていないや、いつ指定されてもおかしくないものなどが展示されるとのこと。美術誌の誌面の企画では何度か読んだことがあるが、実物で企画されるのは聞いたことがない。膨大な所蔵品があるからことできる企画となっている。

www.tnm.jp

国宝拝観者たちの夢、それは千件越え。 毎年、国宝指定数が増えているので、容易にはなってきているものの、一つの目標である。 900件を超えた辺りから新規の拝見ペースが落ちているが、果たしていつ達成なるか。