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国宝を楽しむため、いろいろ書いています。 勉強不足でも観れば分かる。それが国宝だ。

【西国三十三所】法華経 方便品(竹生島経) 東京国立博物館

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聖地巡礼の先駆けである西国三十三所は観音信仰の霊場を巡る旅である。和歌山県勝浦の那智山寺から始まり和歌山を横断。大阪南部をかすめて、奈良に入り、京都へ上る。京都亀岡でいったん南下し、大阪北部、兵庫の瀬戸内沿いを行く。そして、日本海側へ抜けて、滋賀を回り、岐阜の華厳寺でフィニッシュ。近畿を一回りして、岐阜まで続く巡礼は観光名所も多く、お遍路さんと並ぶ人気巡礼となっている。

俊徳上人が定められたとされる巡礼地。現代でも交通要所であったり、経済的な重要拠点が多く、当時の政治的かつ宗教的な重要拠点を網羅した選択だったのだろう。さて、京博に各寺院の秘宝が展示のため集められているが、竹生島は展示会場からもそれほど遠くないので、一度訪れておきたい場所だ。琵琶湖に浮かぶ島全体が宗教スポットとなっており、15分ほど一周できぐらいの大きさである。国宝の唐門があるため、国宝ハンターたちは必ず訪れる。巡礼地の宝でも建物は京都まで持ってこれないので、東博所有の法華経が代わりに陳列されている。

国宝拝観者たちの夢、それは千件越え。 毎年、国宝指定数が増えているので、容易にはなってきているものの、一つの目標である。 900件を超えた辺りから新規の拝見ペースが落ちているが、果たしていつ達成なるか。