国宝を観る

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国宝を楽しむため、いろいろ書いています。 勉強不足でも観れば分かる。それが国宝だ。

三重県宝塚一号墳出土埴輪 松阪市

国宝となった三重県宝塚一号墳出土埴輪を見たのは東博であるが、ゴールデンウィーク中に松阪市を訪れた時の写真である。町中上げての国宝指定をお祝いしているとまではいかず、駅前のみに幕が貼っていた。夏ごろに国宝指定を受けた埴輪たちの大公開があるようで、暑さに負けなければ行きたい。

さて、東博の国宝指定展には一番目立つ舟型埴輪を展示していた。写真で見ると大きさが分からないので、実物が気になっていた。大きさ的には居酒屋の舟盛りの特大サイズ、10人から15人前が乗せられそう。がんばれば一人で持ち上げられるが、二人で持ち上げるのがベストな大きさであった。船の装飾は単純なもので、表面の意匠はそれほどつけていなかった。祭事に使うというよりも埋めるための副葬品であることが分かった。松阪市の宝塚一号墳から出土したというのだから、海に近く漁業関係者もしくは海賊の頭領が埋葬されていたのかもしれない。

今回の新指定の国宝・重文展には発掘品が多く展示されていたが、東博で秋に開催される埴輪展のプレイベントかと思わせるぐらい新指定を受けていた。この展示物だけでも楽しめたのだから、秋の特別展は期待してしまう。

【5/31追記】

5/30の新聞で松阪市文化財センターはにわ館で展示を再開したニュースが載ってました。国宝指定から東博を経ての凱旋展示です。

mainichi.jp

国宝拝観者たちの夢、千件越えをいつの間にか達成した。 毎年、国宝指定数が増えているので、容易にはなってきているものの、一つの目標が完結した。 次の1100件は果てしなく遠いので、1050件を一区切りにしよう。