密教をもたらした空海だが、人々の信仰心を醸成したのは土木の分野であった。高野山に一大修行場所を作ったり、ため池を作ったり、レアな鉱物を探したりと地質学的な分野で大活躍している。20歳代に修験道のように山々を歩き回って修行したとされており、その時に培ったフィールドワークが役にたっているのだろう。
さて、その時に帯同したであろう錫杖頭が国宝として残っている。杖が地面と接することで大地の状況をすぐさまに掴む。地質の変化を錫杖頭の動きや音の変化で感じ取る。今で言うレーダー的な使い方をしていたと想像する。多面的で分かりにくい空海の一面が知れるアイテムである。
レア★★☆
観たい★☆☆
コラボ★☆☆