無準師範は南宋の禅僧。万寿寺の第34代住持である。弟子には鎌倉仏教を広めた無学祖元(円覚寺開山)、兀庵普寧(建長寺の第2世)や、日本から南宋に渡って印可を受けた聖一国師・円爾弁円(東福寺開山)らがいる。
尺牘は弁円が帰国した翌年の1242年に万寿寺が炎上したため、師である無準師範を助けるべく、弁円がいた博多の承天寺から、復興のための板千枚を寄進した、その礼状である。板を渡したことから、その感謝が伝わる墨蹟となっている。松平不昧の旧蔵品でもある。
レア★☆☆
観たい★☆☆
コラボ★★☆(墨蹟は語る)