武器としての刀は実用性を重視してシンプルに作られている。とくに鞘はそれほど重要ではなく、展示場面でもいっしょに飾られていないことが多い。
武器としてではなく、奉納品としての刀はゴージャスに作られ、刀身よりも鞘に目が行く。春日大社が保有する国宝刀はまさにそれを体現している。鞘部分を煌びやかに飾り付けて、神様への奉納品として超一級品に仕立てる。お供えの最高級バージョンとなっている。
群鳥文兵庫鎖太刀もその部類で、上杉家から三嶋大社への奉納物である。明治時代に皇族に献上され、東博へと渡った。レベルの高い金工技術を観賞できる。
レア★☆☆
観たい★☆☆
コラボ★★★(刀祭)