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日本書紀 巻第二十二  京都国立博物館

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奈良博で行われている「聖徳太子法隆寺」展は今週末を以って閉幕し、東京へと会場を移す。

前期に行ったときは空いていてとても見やすい環境だったが、後期に訪れると行列ができていた。会場内にも多くの来場者が来ていた。正倉院展ほどではないまでも、久々の人の頭を見る展示会となった。

前期に見に来ているため、お目当ては後期のみの差し替え分だけだった。その中でも気になった国宝は日本書紀だ。京博所蔵のもので、聖徳太子にまつわる部分の展示だったので、その頃から存在していたことになる。昭和の時代まで、実在する人物として伝えられてきたが、国の公式文書に近いもので表記があれば致し方ない。

これから奈良の地を離れて江戸へと向かう御一行。一足先に聖林寺の十一面観音菩薩立像は江戸へと行ったようで、偶然にもかの地で同時に近い展覧会が開かれるとはこれまで受け継いできた人々は想像しなかっただろう。この夏は東博が大和一色になる。

国宝拝観者たちの夢、それは千件越え。 毎年、国宝指定数が増えているので、容易にはなってきているものの、一つの目標である。 900件を超えた辺りから新規の拝見ペースが落ちているが、果たしていつ達成なるか。