国宝を観る

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国宝を楽しむため、いろいろ書いています。 勉強不足でも観れば分かる。それが国宝だ。

聖徳太子および侍者像 法隆寺

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聖徳太子法隆寺展の目玉展示は聖徳太子および侍者像だ。年に数回、決まった日に公開されるものの奥まった厨子内にあるためじっくり見ることは難しい。今回の展示では背面に壁があるものの、厨子内に比べてじっくりと見ることが出来る。

訪れた時はたまたたまなのかほとんど見ている人がいなかった。ほかの陳列物は少なくとも数名は見ている人がいたにも関わらずである。像自体が立派だとか美しいとは言いづらい六頭身のずんぐりむっくりで、侍者の顔がおかめを思い起こすユニークさが国宝指定を受けているとは信じがたいためかもしれない。

像正面は秘仏公開時に焚かれる煤などにより真っ黒になっていた。以前観た時もこの黒さで見にくいと感じていた。陳列しているショーケースの位置により横からも覗き見できるので背面をじっくり観察。こちらは煤の影響がなく、厨子により日焼けもふさがれているので、彩色や金細工などが肉眼で確認できるぐらい残っていた。聖徳太子像の服に朱色を多用しているように見えたのは発見で、同展示会のキーカラーがオレンジに近い赤なのはこの色にオマージュしたためだったのだろう。

国宝は2017年10月3日~11月26日が会期で無事終了した。 この展示会に出ていない800件以上の品々も見ていきたい。