東博では国宝室と題した1室で月変ごとに国宝の展示を行っている。
所有・寄託を合わせると膨大な数の国宝を所有している東博ならではの試み。希にしか展示しないものもあり、必ずチェックしたい場所だ。
今回は禅林寺の山越阿弥陀図が展示されていた。進撃の巨人やダイダラボッチがオマージュしたと言われても仕方がない構図は、観る者に神々しさを感じさせるのだろう。彫刻で表現することもあるが、仏画で表現すると周りの雰囲気も加味されるので神秘感が増す。
禅林寺蔵のもう一つの国宝・金銅蓮華唐草文磬も別室にはなるが展示されている。これが博物館ではなく京都の禅林寺で観ることができたら雰囲気もあり最高だろう。ぜひ、秋の紅葉狩りの季節に特別に企画してほしい。