国宝を観る

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国宝を楽しむため、いろいろ書いています。 勉強不足でも観れば分かる。それが国宝だ。

四季山水図巻(山水長巻) 雪舟筆 毛利博物館

雪舟が画家たちの憧れの対象となった作品は毛利家所蔵の四季山水図巻があったことが大きい。中国地方の名門・大内家の庇護のもと、雪舟は画業に励んだが、戦国時代の下剋上により盟主は毛利家へと移った。その際に毛利家が入手したであろう山水図は雪舟の記念碑的大作であった。四季山水図巻は16メートルに渡る長さに夏珪様の山水図が描かれている。

雪舟が67歳のときに描いた作品で、大陸風をまねるだけでなく力の抜けた雪舟らしい描き方の箇所が多い。この雪舟らしさが画家たちを魅了し、模写したくなるようだ。

今回も国宝附属として狩野古信筆の雪舟筆山水長巻模本が1階で展示されていた。これぞ伝説を再現したから国宝になった例である。この他にも、普段は巨大彫刻たちが並ぶ場所に、広げた状態で巻物たちが並び、改めて雪舟リスペクトを感じた。

これ程の名品だったら断簡されて茶室に飾りやすくされそう。だが、そこは名門・毛利家が所蔵し続けたため、そのままの形で残っている。書かれた当時の状態で残っている点も国宝に相応しい。今回は期間を区切って場面転換するが、毛利博物館での公開はすべて開けた状態で見ることが出来る。(巻物の大きさに合わせた展示スペースを作っている)

国宝拝観者たちの夢、千件越えをいつの間にか達成した。 毎年、国宝指定数が増えているので、容易にはなってきているものの、一つの目標が完結した。 次の1100件は果てしなく遠いので、1050件を一区切りにしよう。