国宝を観る

国の宝を観賞していくサイト

国宝を楽しむため、いろいろ書いています。 勉強不足でも観れば分かる。それが国宝だ。

2017-06-01から1ヶ月間の記事一覧

不動明王坐像 行快作

同じく金剛寺の不動明王も今年、国宝認定された。女人高野として古くから厚い信仰を得ているためそれぞれ像は古く、それらと同じく古く老朽化が激しかった建物は改修工事している。そのため、本尊である像が京博などで見ることができている。 レア ★☆☆ 観た…

大日如来坐像

今年、新しく国宝認定された仏像が金剛寺の大日如来。直近まで京博で展示されていたが、かなりの大きさがあり、照明などが工夫されていいることもあり展示されているとかなりの迫力。 レア ★☆☆ 観たい ★☆☆ コラボ ★☆☆ 期間 通期 www.kyohaku.go.jp

雲中供養菩薩像

宇治と言えばお茶。そして、平等院鳳凰堂。10円玉の表の寺院がその堂に当たる。写真は改修前でより10円玉に近い。出品される雲中供養菩薩像は52駆で立体展示をしているが、その3駆が出品される。 レア ★☆☆ 観たい ★☆☆ コラボ ★☆☆ 期間 通期 平等院に…

釈迦如来立像

清凉寺は源氏物語のモデルとなった源融の別荘があった場所で、徳川綱吉の母・桂昌院が力を入れて伽藍を構築し清凉寺となった。文治政治を推進した綱吉は公家の所領を倍増させたり、陵墓の修復などに尽力した。釈迦如来立像は内部に伝来の由来などが書かれた…

兜跋毘沙門天立像

東寺は弘法大師が開いた寺院で、比叡山と並ぶ平安仏教の京都の拠点である。比叡山は焼き討ちにより多くの宝物が失われたのに対して、東寺は多くのものが残っている。京都駅の南側にあるため、北側に集中する寺社仏閣見学ルートに入り辛い。 レア ★☆☆ 観たい …

薬師如来坐像 円勢・長円作

仁和寺は 春秋に宝物館の特別公開を行っている。多くの国宝、重要文化財を所狭し(本当に結構狭い)と陳列している。それら以上に目立つのが、仁和寺の金堂。元々皇居の紫宸殿を移築したものだそうで、もちろん国宝。今回は薬師如来坐像 円勢・長円作などを…

金銅藤原道長経筒

金峯神社は修験道の聖地・吉野にある神社。修行の場であるがゆえに、人里離れた山の中にある。現在でこそ列車や舗装された道路が通り観光地になっているが、江戸時代までは修行を積んだ健脚が参る場所であった。そんな秘境へ参って納経しなければならない権…

金印 福岡市東区志賀島出土

金印は太古のロマンを凝縮した逸品。この金印が中国大陸から渡り、国王である証となった。それが、溶かされずに原型を留めて現存し、間近で見ることができる。一度でいいから判としてついてみたい。 レア ★☆☆ 観たい ★★ ☆ コラボ ★☆☆ 期間 Ⅲ museum.city.fuk…

銅鐸

兵庫県にある国宝は他の近畿圏の府県に比べると少ない。京都や奈良はもちろん、滋賀・大阪にも数多く国宝が点在している。その中で国宝の銅鐸はほぼ無傷で、弥生時代頃のものとされている。 レア ★☆☆ 観たい ★☆☆ コラボ ★☆☆ 期間 Ⅰ Ⅱ http://www.city.kobe.l…

袈裟襷文銅鐸 伝香川県出土

袈裟襷文銅鐸 伝香川県出土は江戸時代初期に発見された銅鐸。珍しいのは「舌」という棒(打つ道具?)がいっしょに出土していることだ。ホームページによると全国でも5例しかないそうで、見るべきはセットで陳列しているところだ。 レア ★☆☆ 観たい ★☆☆ コ…

土偶(仮面の女神)

三角の頭頂部が土偶(仮面の女神)の特徴。宇宙人が逆三角形型の頭で描かれることが多いのは古代から普遍の心理なのかもしれない。 レア ★☆☆ 観たい ★☆☆ コラボ ★★☆ 期間 通期 茅野市尖石縄文考古館

音声ガイド 良し悪し

京博の国宝で、音声ガイドナレーターが竹下景子さんに決まった。それ自体はよいのだが、多くの展示会で人々がガイドを頼るあまり、作品の前で溜まってしまう現象が起こる。特に、人気作品は必ず解説されるため、それを聞き終わるまで立ち止まってしまい、ス…

土偶(縄文の女神)

山形で発見された土偶はバブル期の肩パトのように張り出した部分が特徴。上を見あがるようなデザインは先鋭的な抽象画を見ているようだ。 レア ★☆☆ 観たい ★☆☆ コラボ ★★☆ 期間 ⅠⅡwww.yamagata-museum.jp

土偶(縄文のビーナス)

長野・茅野市の土偶は姿・形がとても斬新。縄文のビーナスの異名は伊達ではない。 期間 通期 レア ★☆☆ 観たい ★☆☆ コラボ ★★☆(土偶コンプで1アップ) http://www.city.chino.lg.jp/www/toppage/1444796190237/APM0300

深鉢形土器

深鉢形土器(火焔型土器)は古代の土器なのにド派手な作りがよい。他の展示会への出品は珍しいため、遠方へ出かけないと見ることができない。 国宝で一番古い作品であることも魅力の一つ。 期間Ⅰ・Ⅱ、Ⅳ レア ★☆☆ 観たい ★★★ コラボ ★☆☆

夜色楼台図 与謝蕪村筆

派手さは全くない。夜色楼台図からはしんしんと降り積もる雪の音が聞こえてくる。日常生活の一部を切り取った構図で、無ではない。水墨による宗教画のような情熱の真反対の図である。 レア ★★☆ 観たい ★★☆ コラボ ★☆☆ 期間 Ⅳ artscape.jp

燕子花図 尾形光琳筆

ホームページのトップに掲載されている、すなわち同展示会の顔である作品である。国宝出品作200件ある中でイチ押しが、燕子花図 尾形光琳筆 ということになる。琳派展からの流れや、見栄えなどすべて総合すると同作品に落ち着くのだろう。 レア ★★☆ 観た…

陶器(予想)

陶器は曜変天目茶碗が3点そろい踏みするかが、最大の注目点。藤田美術館、静嘉堂文庫は今年相次いで公開しており、残る龍光院蔵は京都博物館120周年ということで出品の期待が持てる。ただ、それらが揃うとなると昨年の若冲展の動植綵絵30点そろい踏み…

漆工(予想)

漆工では厨子のみ用途が少し違うが、ほとんどが実用品の最高峰として作られている。箱や鞍など装飾品を除けばどこにでもある(あった)ものだ。漆でコーティングすることで長持ちさせることができる。つまりは高貴な方がオーダーメイドで長く使う目的で作っ…

金工(予想)

おそらく一分野数点のみで幅広く集めて展示をしそうだ。法具や太刀、薙刀などが追加されそう。刀剣女子向けに珍しいものが出品されると、それでなくても混雑必至の展示会が大荒れとなるので、同分野は抑え目で企画してほしい。 出品発表済 国宝 金銅錫杖頭 …

染織(予想)

他のカテゴリーに比べて圧倒的に認定数が少ない。純粋な染織は、犍陀穀糸袈裟・横被(教王護国寺)と綴織当麻曼荼羅図(当麻寺)で、ともにどこまでを同分野に取り込むで予想が変わってくる。次回の追加発表を待つのみ。 出品発表作品 国宝 天寿国繡帳 (中…

書跡(予想)

三蹟勢ぞろいや最澄と空海(平安仏教2大スター)の共演すら話題にならない。それだけ他分野が斬新なそろえ方となっている。話題を集めるには逸品中の逸品をどうアレンジして展示するかが焦点になる。和書や漢籍、墨蹟、仏教経典など幅広いので、これまでにな…

近世絵画(予想)

金に彩られ華やかに仕上がった近世絵画は2次元芸術と宝物的魅了を併せ持ち権力の象徴。絵師にとっても予算を気にすることなく作品が作れるのだから、気合の入り方が違う。同分野は通期に渡っていろいろな作品を展示する配置となっていて、コラボ内容はⅢの長…

中世絵画(予想)

発表第一弾の目玉は雪舟6作そろい踏みだった。このインパクトは絶大。おそらく、今後数年間、長ければ数十年揃うことはないだろう。この分野はこれ以上の興奮できるコラボを設定するのは難しい。前期最大の見せ場である。 出品発表済み 国宝 瓢鮎図 如拙筆 …

中国絵画(予想)

漢字や仏教、生活習慣など中国大陸からの影響を大きく受けている日本。絵画でもその例外ではなく、中国絵画を多く輸入し、それらを手本に絵画技術を向上させた。そのなかにあって名画については大切に保存されてきた。今回出品が確定していないなかでは因陀…

肖像画(予想)

ほぼメインどころが出そろった感のある肖像画。後半の見どころになるためには残りの後鳥羽天皇像、花園天皇像をコンプリートするしかない。また、祖師図を肖像画に含むとすれば、明恵上人像、大燈国師像など京都にある仏画、聖徳太子及天台高僧像などが展示…

絵巻物(予想)

日本特有の美術、絵巻物。巻数が多いものなどはそれぞれ出品しやすそうなので、まだまだ増えそう。法然上人絵伝や玄奘三蔵絵、紫式部日記絵詞あたりは、次回発表時に出品確定となりそうだ。 出品発表済み 国宝 扇面法華経冊子 5帖のうち2帖 (四天王寺) 【 …

六道と地獄(予想)

仏画の範囲なのか絵巻物の範囲なのか、カテゴリーとして設けられているが、あと辟邪絵 が出品されるとコンプリートになりそうだ。同カテゴリーはⅠ期Ⅱ期(前半)に固めてみることができそうだ。 出品発表済み 国宝 六道絵 15幅のうち8幅 (聖衆来迎寺) 【 I …

仏画(予想)

仏画は寺院にとっては信仰の対象であるため、博物館所蔵以外のものがいかに出品されるかが注目。密教系や近畿圏の中々貸し出しされないものが出品されるか鍵。 出品発表済み 国宝 吉祥天像 (薬師寺) 【 I 】 国宝 釈迦金棺出現図 (京都国立博物館) 【 I …

彫刻(予想)

彫刻は四天王や十二神、各種如来など、各神社仏閣の一級品のコラボレーションが見どころになるはず。ただ、出品発表数がまだ少ないので、どの組み合わせで出てくるか期待が高まる。 出品発表済み 国宝 薬師如来坐像 円勢・長円作 (仁和寺) 【 III ・IV 】 …

国宝拝観者たちの夢、それは千件越え。 毎年、国宝指定数が増えているので、容易にはなってきているものの、一つの目標である。 900件を超えた辺りから新規の拝見ペースが落ちているが、果たしていつ達成なるか。