法隆寺から皇室へ献納された品々を保存するという事業は戦後に皇室から国へ移管されたことから東博で行うようになった。一般公開は1964年からで、1999年の現在ある建物(2代目)ができて大々的に公開されるようになった。
法隆寺から皇室に献上された品は300点余りだったが、その前の大昔に皇室から法隆寺へ献納があった。その目録帳が国宝となっている。
聖武天皇は756年5月2日に崩御した。その皇女であった孝謙天皇が同年7月8日に、聖武天皇遺愛の品々を東大寺以下18の寺に献納して冥福を祈った。その目録が皇室に献納された。
この帳面があることで聖武天皇の多くの遺愛品が保管されている正倉院宝物と同じ時期にあったものと証明された。限られた時期にしか見ることができない正倉院宝物と同根のものが法隆寺宝物館では見ることができるということになる。貴重な書であるばかりか歴史的資料として価値が高い。
レア★★☆
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コラボ★☆☆