単独で国宝指定を受けている鏡は香取神社の海獣葡萄鏡と大山祇神社の禽獣葡萄鏡、そして法隆寺献納物である海磯鏡の3件である。
今は携帯電話など日常品でも鏡面加工がされて、鏡の代わりになるものが沢山ある。しかし、古代の鏡は超貴重品で、庶民が持つことはできないばかりか宗教行事用や一部の特権階級しか所有できない代物であった。そのため、高級感を出すために鏡の裏面の加工は複雑で立体的に作られている。携帯電話をデコレーションする女子ではないが、古代の鏡はデコモリモリで、そこに意味を付けて作っている。鏡としての来歴だけでなく、デコレーション部分が評価されているのだから、ファッション以上の意味を持つデコ携帯が文化財になる日も遠くないと思って観ると、より愛おしく感じるかもしれない。
レア★☆☆
観たい★☆☆
コラボ★☆☆