国宝を観る

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国宝を楽しむため、いろいろ書いています。 勉強不足でも観れば分かる。それが国宝だ。

金峯山経塚出土紺紙金字経 金峯山寺、金峯神社

3月15日、文化審議会が6件の美術工芸品を国宝に登録することを文部科学大臣に答申した。

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官報に告示されて初めて指定となる。その6件を見ていきたい。(また、観たい国宝が増える)

まずはタイムリーな文化財金峯山寺金峯神社で見つかった金峯山経塚出土紺紙金字経は藤原道長・師通自筆の経典である。NHK歴史大河ドラマの光の君への中で描かれるかもしれない文化財である。

すでに大和国金峯山経塚出土品が国宝に指定されていることを勘案すると順当な国宝指定である。金峯山経塚出土紺紙金字経だが、過去のいきさつから同じ名称で2件の国宝となっている。1件目は重要文化財として考古資料に分類されていたものを書跡・典籍の部に移管した上で、国宝指定したもの(金峯神社所蔵)。2件目は近年になって見つかり、重要文化財の指定を受けたもの(金峯山寺所蔵)となっている。

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いまは紡ぐプロジェクト2024年度修理助成対象となっている。2026年度にも修理を終えて公開できるとのことで、2年後が待ち遠しい。

国宝拝観者たちの夢、それは千件越え。 毎年、国宝指定数が増えているので、容易にはなってきているものの、一つの目標である。 900件を超えた辺りから新規の拝見ペースが落ちているが、果たしていつ達成なるか。