国宝を観る

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国宝を楽しむため、いろいろ書いています。 勉強不足でも観れば分かる。それが国宝だ。

釈迦三尊像 法隆寺

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法隆寺の大講堂奥にある上御堂は毎年11月1日~3日の期間のみ特別公開される。今年はコロナ禍で多くの特別公開や特別行事が中止されていたが、上御堂の公開は無事に行われた。

法隆寺の寺院建築の多くは国宝に指定されているが、上御堂は重要文化財(それでも凄い)で、鎌倉時代に建てられた。本尊の釈迦三尊像が国宝で、公開が少ないためか仏像の表面の彩色が結構残っている。この三尊像は平安時代の作で、周りに四天王像(重要文化財)で囲んだオーソドックスな配置となっている。お堂自体の造りがこれらの仏像を収めるために設計されたようで、大講堂に比べると遊びのスペースが余りない。

堂内では特別に公開される3日間限定でお堂内で御朱印がもらる。以前は結構な列ができていたが、それほど並ばずに授かることができた。むしろ、聖霊堂で受け付けている一般的な御朱印の方が列をつくっていた。今年から来年にかけて聖徳太子にまつわる展示会が目白押しで、法隆寺の寺宝も奈良博と東博で公開される予定。世界の政治は人々の分断を煽ることで求心力を得ている現在、和を持って貴しと為す精神こそが尊ばれる時期かもしれない。

国宝拝観者たちの夢、それは千件越え。 毎年、国宝指定数が増えているので、容易にはなってきているものの、一つの目標である。 900件を超えた辺りから新規の拝見ペースが落ちているが、果たしていつ達成なるか。