ほぼメインどころが出そろった感のある肖像画。後半の見どころになるためには残りの後鳥羽天皇像、花園天皇像をコンプリートするしかない。また、祖師図を肖像画に含むとすれば、明恵上人像、大燈国師像など京都にある仏画、聖徳太子及天台高僧像などが展示候補になる。
出品発表済み
国宝 伝源頼朝像・伝平重盛像・伝藤原光能像 (神護寺) 【 III ・IV 】
国宝 随身庭騎絵巻 (大倉集古館) 【 III 】
国宝 北条実時像・金沢貞顕像 (称名寺) 【 IV 】
日本特有の美術、絵巻物。巻数が多いものなどはそれぞれ出品しやすそうなので、まだまだ増えそう。法然上人絵伝や玄奘三蔵絵、紫式部日記絵詞あたりは、次回発表時に出品確定となりそうだ。
出品発表済み
国宝 扇面法華経冊子 5帖のうち2帖 (四天王寺) 【 Ⅲ・Ⅳ 】展示替えあり
国宝 源氏物語絵巻 柏木(三)・竹河(一) (徳川美術館) 【 III・IV 】展示替えあり
国宝 信貴山縁起絵巻 3巻 (朝護孫子寺) 【Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ 】展示替えあり
国宝 一遍聖絵 円伊筆 12巻のうち (清浄光寺) 【 I・II 】展示替えあり
国宝 平家納経 分別功徳品 (厳島神社) 【 IV 】
国宝 平家納経 法師功徳品 (厳島神社) 【 III 】
考古分野は現在8件を発表。おそらく土偶5体(残り2体)そろい踏みは手堅い。また、各地の古墳跡からの出土品(一部)の出品があると思う。同分野からのサプライズの出品は少なそうだ。
出品発表済み
国宝 深鉢形土器(火焔型土器)No.1 新潟県笹山遺跡出土 (十日町市博物館) 【 I ・ II 】
国宝 深鉢形土器(火焔型土器)No.6 新潟県笹山遺跡出土 (十日町市博物館) 【 IV 】
国宝 土偶(縄文のビーナス) 長野県茅野市棚畑遺跡出土 (尖石縄文考古館) 【通期】
国宝 土偶(縄文の女神) 山形県西ノ前遺跡出土 (山形県立博物館) 【 I ・ II 】
国宝 土偶(仮面の女神) 長野県中ツ原遺跡出土 (尖石縄文考古館) 【通期】
国宝 袈裟襷文銅鐸 伝香川県出土 (東京国立博物館) 【通期】
国宝 銅鐸(4号) 神戸市桜ヶ丘遺跡出土 (神戸市立博物館) 【 I ・II 】
国宝 銅鐸(5号) 神戸市桜ヶ丘遺跡出土 (神戸市立博物館) 【 III ・IV 】
国宝 金印 福岡市東区志賀島出土 (福岡市博物館) 【 III 】
国宝 金銅藤原道長経筒 奈良県金峯山経塚出土 (金峯神社) 【 III ・ IV 】
今秋開かれる国宝は、京都博物館誕生120周年を記念したもので、京博では41年ぶりの開催となる。東京では平成になってから数回開催されているが、天皇退位に関する特別法が成立した場合、京都での開催は平成最初で最後の開催だ。次回の開催はいつのことか分からないので、今回の展示物を堪能すべく、個人的な観たい度や出品レア度、さらにはほかの展示物とのコラボ率などを独自に採点して、見る前予習としたい。kyoto-kokuhou2017.jp