国宝を観る

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国宝を楽しむため、いろいろ書いています。 勉強不足でも観れば分かる。それが国宝だ。

当麻寺 西塔

東塔を後にして、西塔へ向かう。こちらも立て看板でしっかりと案内しているので迷うことはない。塔の手前で、東塔と同じく検温と連絡先を記載して塔へと向かう。

西塔は12年前の公開時、劣化のため基壇に上がることができなかったそうで、修繕を終えた今回は上ることができた。心柱は四角柱で、4方向に1体ずつ、計4体の仏を配置していた。ただ、仏の大きさや色合いなどはバラバラで統一感は全くなかった。この統一感のなさは、柱などに残る紋様跡などにも言える。柱などになにか描かれていた痕跡は薄っすらと見えるのだが、すべて剥がれ落ちているだけでなく、その文様がどこかで見たことがあるものばかりだった。東塔のシンプルさから考えると後からの付け足しだったと推察されることから、修繕工事でも再現はされていない。塔自身が歴史的な建造物なのだから、内部まで立派であることを求める必要はない。なので、シンプルな内部で落ち着いたのだろう。



国宝拝観者たちの夢、それは千件越え。 毎年、国宝指定数が増えているので、容易にはなってきているものの、一つの目標である。 900件を超えた辺りから新規の拝見ペースが落ちているが、果たしていつ達成なるか。