八戸市は青森県の東部にあり、岩手県と県境を交える。青森県内では青森市・弘前市とともに三大都市に数えられる。東北新幹線に停車駅もあり、駅前はそこそこ高層ビルが立ち並んでいる。
土偶のある八戸市埋蔵文化財センター是川縄文館は駅からはバスで数十分。歩いてだと1時間以上かかる。ここまで来れば田舎の風景。八戸の自然を満喫できるというより、幹線沿いのため車社会を満喫できる。
土偶は体育座りの状態で胸元で合掌している。お産のポーズを具体化したものとも言われ、口伝では難しいことを形にして伝えるために作られたとすれば、相当な知恵と技術があったことになる。だいたい壁などに絵を描くぐらいが関の山なのが、偶像として確立させる力があったということになる。施設には縄文時代から平安時代までの出土品が展示されており、八戸は古代から大都市だったことが分かる。