京博で行われる西国三十三所展の目玉出品のひとつは、松尾寺の普賢延命菩薩像である。松尾寺に保管されている普賢延命菩薩像は春秋の期間限定で同寺院の宝物館で展示されることがある。しかし、この松尾寺が舞鶴市でもなかなか行きにくい場所にある。一応、近場に鉄道の駅もあるのだが、駅からも歩いて山登りが必要となる。
普賢延命菩薩像は広島県福山市の持光寺のものと、松尾寺のものが国宝指定を受けている。タイプは違うが、密教寺院(持光院は室町時代に浄土宗に改宗)の秘宝として保管され続けた。タイなどの小乗仏教の国の文化財に似ており、日本風にアレンジされていない貴重な仏画である。
山頂まで登らずに観る絶好の機会なので、前期のみの出品なので展示会情報を注視したい。
レア ★☆☆
観たい ★★★