国宝を観る

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国宝を楽しむため、いろいろ書いています。 勉強不足でも観れば分かる。それが国宝だ。

福岡一文字吉房(岡田切吉房) 東京国立博物館

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東京国立博物館の常設展には常に何らかの国宝が展示されている。国宝を展示するためだけの部屋もあり、年間のスケジュールが春先に公開されるので、見学のスケジュールが立て易い。

2019年の秋も多くの国宝刀を観た。その締めくくりに東博の本館13室にある刀剣の国宝を見に行く。天下五剣のひとつ・三日月宗近は相変わらずの人気で常時、5から6人の刀剣女子に囲まれていた。その近くに展示している国宝・吉房もちら見程度には関心を示していたが、時間が経ては独占的に見ることができた。

鎌倉時代、技術的に円熟した備前で作られた刀で、刀の力強く豪胆な反りが特徴である。平安武士の騎馬による名乗り合いからの勝負から、元寇を経た白兵戦の時代の流れに合った刀となっている。

豊臣秀吉が竹腰正信に与えた代物。同家は尾張徳川の家臣として幕末まで重責をになったことから来歴もはっきりとした名刀である。

国宝拝観者たちの夢、それは千件越え。 毎年、国宝指定数が増えているので、容易にはなってきているものの、一つの目標である。 900件を超えた辺りから新規の拝見ペースが落ちているが、果たしていつ達成なるか。