春秋の特別公開時には力の入った宝物公開があるが、今回は気合入りまくりの展示だった。後宇多天皇の御手印と弘法大師伝(ともに国宝)に加えて、60年に1度公開される嵯峨天皇宸翰の般若経の複製も披露されていた。
御手印は相撲取りの色紙に押すように手形を押している。なので、後宇多天皇がどれくらいの手の大きさかが一目で分かる。四天王寺の後醍醐天皇の御朱印もそうだが、それほど大きな手ではなく、現代人だったら小さい部類に入る。
さて、令和になって初め見た国宝だったが、その印象よりも勅使門と宸殿が昨年9月の台風の影響で工事中であった。1200年の歴史のある寺院でも台風の影響は免れず、信心も自然の力には適わないのだと感じた。