新元号制定による万葉集ブームの流れに乗ってほしい国宝がある。
龍谷大学が所蔵している類聚古集だ。万葉集を長歌・短歌・旋頭歌に分け、題材により分類・配列した解説で、写本として唯一現存しているものである。伏見天皇の宸筆とされる花押もあり、国宝にふさわしい。
さて、同書の現物はなかなかお目にかかれない国宝なのだが、デジタルによる画像データベース化されているので見ることは可能だ。しかし、本物が観たい。そのチャンスが今年の夏の龍谷大学380周年の記念展示会かもしれない。大学所蔵品は節目での陳列がままある。デジタル化を終えて、新元号となるので展示会への出品のタイミングとしては申し分ない。万葉集関連として展示情報をチェックしたい。