国宝を観る

国の宝を観賞していくサイト

国宝を楽しむため、いろいろ書いています。 勉強不足でも観れば分かる。それが国宝だ。

令和の国宝を振り返りつつ展望する

元号の変更により新時代となった日本。日常が極端に変わったことはないはずだが、それなりに心機一転した年だった。

さて、国宝を観る的には大豊作の年であった。令和の引用元とされる万葉集を中心に、派生した国宝の日本書紀の展示、漢籍から引用されると予想していたため展示に至ったものなど書跡類は華やかな展示が多かった。御代替わりと平成30年記念を兼ねた御物展は御物と国宝物のコラボ企画が最高に良かった。

寺宝関連の展示会も盛大で、東寺展は見仏マニアたちが大挙して訪れた。顔真卿展も日本国内にある書跡にもスポットライトを当てた展示となっていて、大陸と日本の結びつきが良く分かった。京都ではICOMの大会開催に合わせた特別企画展を実施。普段はそれほど国宝展示に積極的でない京都界隈の美術館が協力して非常に魅力的な展示となっていた。

さて、2020年はオリンピックイヤーで、オリンピック憲章には文化的な企画を実行する項目があり、団十郎襲名はその一環であるとのこと。美術館や博物館でも国宝を中心とした特別企画実施の発表が相次いでおり、夏場の首都圏の混雑は必至だろう。

国宝拝観者たちの夢、それは千件越え。 毎年、国宝指定数が増えているので、容易にはなってきているものの、一つの目標である。 900件を超えた辺りから新規の拝見ペースが落ちているが、果たしていつ達成なるか。