国宝を観る

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国宝を楽しむため、いろいろ書いています。 勉強不足でも観れば分かる。それが国宝だ。

【国宝】禅機図断簡(寒山拾得図) 因陀羅筆

価値観が時として美術品を破壊・再生させたがる。茶器ではわざと割って金で接合することで、その部分が味となって評価が高くなることがある。

絵画でも裁断されることがある。茶の湯を楽しむために建てられた茶室が小さいためだ。それまで大きな寺院のために作られた絵画は大きすぎて床の間に飾れない。そのためサイズを掛け軸サイズに作り直すため裁断した。

裁断して作り直されたもの5点が国宝なのが 因陀羅筆の禅機図だ。一点一点観てもすばらしいのだが、今回の国宝Ⅱ期では3点がそろう。5点、各々の作品は茶の湯関連の展示会や所蔵館で観ることがある。それが複数となると難しい。

いずれも所蔵団体が違うので、おいそれとは揃うことはない。次は5点揃いを観てみたい。

国宝拝観者たちの夢、それは千件越え。 毎年、国宝指定数が増えているので、容易にはなってきているものの、一つの目標である。 900件を超えた辺りから新規の拝見ペースが落ちているが、果たしていつ達成なるか。