大徳寺展では龍光院の曜変天目以上になかなか展示会に出品されない国宝が登場する。大徳寺の塔頭寺院のひとつ、真珠庵所蔵の看読真詮榜だ。
大燈国師の署名はなく、押印されただけの墨蹟だが、その筆跡と内容で国師の真筆とされている。看読真詮榜は7月15日の盂蘭盆会の際、禅寺の僧堂に張って掲示し、衆僧に経咒を看読させるための文疎である。国宝指定を受けたものは、掲示するものの手本として製作された。
書としては黄庭堅の影響を受けた力強い墨蹟であり、宗教的な文化財であるとともに書の文化財としても一見の価値がある。通期で展示されるが、前期と後期では展示場面の切り替えがあるので、全体を見ることができそうだ。