校倉造り。中学校の時に習った建物様式で、木材を組み合わせて湿気の調節ができる仕組みに仕上げ、お宝保存に最適な建物と習った。高床式にすることで、ネズミなどの侵入を防ぐ。正倉院が代表例であるが、唐招提寺にもある。
金堂や講堂に目がいく中で、国宝ということがなければ一瞥で終えてしまいそうな、物静かな建物である。ほぼ注目されることなく、境内でお宝を守り続けた。経蔵は唐招提寺創建以前の新田部親王邸の米倉を改造したものと言われている。唐招提寺内で最も古い建造物であり、日本最古の校倉である。一方、宝蔵は経蔵より一回り大きく、唐招提寺創建時に建立されたと言われている。ともに唐招提寺の歴史を見続けた建物である。