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国宝を楽しむため、いろいろ書いています。 勉強不足でも観れば分かる。それが国宝だ。

【京博名品展】金銅藤原道長経筒

京都国立博物館ICOM京都大会記念の寄託名品展が開催されている。
一昨年の国宝展と肩を並べるラインナップで開催している。一ヶ月と短いため、入れ替えがないので、みたい国宝はハントしやすい展示会となっている。
藤原道長の経筒は吉野の金剛峯寺から出土したもので、この世の春を謳歌した道長でさえ神頼みだった証拠となっている。
天皇との外戚戦略には娘が嫁いで男の子を生み、成長して即位するという気の遠くなるような計画を実現しなければならない。その成功の為には納経ぐらい造作もないことかもしれないが、道長は本人が実行したようで、外戚戦略が成功した喜びは図りしれない。経筒が見つかったことで道長の行動力が藤原家の栄華を産んだことが実証された。

国宝拝観者たちの夢、それは千件越え。 毎年、国宝指定数が増えているので、容易にはなってきているものの、一つの目標である。 900件を超えた辺りから新規の拝見ペースが落ちているが、果たしていつ達成なるか。